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食と農

脱添加物!海外企業はここまでやっている

日本の「安全」は世界の「危険」かもしれない
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米国の大手カフェチェーン「パネラ・ブレッド」は食品添加物の使用を中止すると宣言した(写真:Chang W. Lee/The New York Times)

アセスルファムカリウム、エトキシキン、スモークフレーバー。

順に人工甘味料、抗酸化剤、風味増強剤だ。米国の大手カフェチェーン「パネラ・ブレッド」は2016年末までに、100種類以上の食品添加物の使用を中止すると宣言した。

パネラだけではない。さまざまな種類の人工の保存料や風味料、色素のほか、一部の甘味料や、抗生物質を使って飼育された動物の肉の使用中止を表明する食品会社や飲食店が増えている。自分が口にする食べ物に透明性とシンプルさを求める消費者の声に応えているのだ。

「業界として線引きを明確にして、自分の買った食べ物に何が入っているのか、消費者がわかりやすいようにしたい」と、パネラのロン・シェイクCEOは言う。

この半年で少なくとも十数社の食品会社や飲食店チェーンが、添加物を排除するために商品の製造過程などを見直すと発表している。

「もはやブームの域を超えて、大きな流れとして定着している」と、コンサルティング会社デイモン・ワールドワイドで健康に関するグローバルな消費者戦略部門を率いるカール・ヨルゲンセンは言う。

他社も続々と動きを見せる

ネスレUSAは2月に、バターフィンガーやベイビールースなどのチョコレート菓子やキャンディー、粉末ドリンクのネスクイックについて、人工香料と人工着色料の使用を年内で取りやめると発表した。

ハーシーは昨年12月に、ペパーミント菓子のヨークやキャンディーバーのアーモンド・ジョイなど一部製品で、高フルクトースコーンシロップ(ブドウ糖果糖液糖)を別の甘味料に切り替えると発表。その2カ月後には、すべての製品を「わかりやすいシンプルな内容」にしていくと述べた。

クラフトは昨年、マカロニ&チーズの一部製品について、黄色の着色料の代わりにターメリックやパプリカなどの天然色素を使うと発表した。ペプシコはダイエットペプシで、人工甘味料のアスパルテームをスクラロースに置き換える方針を表明している。

大手チェーンの決意表明が続くなか、マクドナルドも3月に、ヒト用の抗生物質を投与して飼育された鶏肉の使用を、段階的に中止すると発表した。数週間後にはマクドナルドに鶏肉を供給する食品加工大手タイソン・フーズが、鶏の飼育で抗生物質の使用を停止し、牛や豚などほかの肉についても検討すると表明した。

低脂肪・低コレステロールで売り出したナビスコのクッキー「スナックウェル」シリーズも、高フルクトースコーンシロップやトランス脂肪酸、人工の着色料と甘味料を排除する動きに呼応して、製品の見直しを進めている。

「20年前は低脂肪や無脂肪で満足していた消費者が、それだけでは納得しなくなった」と、全粒穀物食品メーカー、バック・トゥ・ネイチャー・フーズのビンセント・ファンテグロッシCEOは言う。

人気商品の改良は危険な賭け

ただし、象徴的なブランドを改良するのは厄介だ。消費者に味や口触り、品質の違いを感じさせたら、すべてを失いかねない。

「問題の成分をいっさい使わずに新しい製品をつくればいい小さな会社に比べて、私たちのように有名なブランドを擁する会社は難しい」と、ネスレUSAの製菓事業のマーケティング部長、レスリー・モーアは言う。

多くの企業は、消費者の要求に応えているだけだと慎重に言葉を選び、問題の成分の是非を判断することは避けている。それでも激しい批判にさらされがちだ。

メキシコ料理チェーンの大手のチポトレ・メキシカン・グリルは、遺伝子組み換え食品を排除する(パネラと同じく炭酸飲料は対象外)と発表したが、子供だましだと非難された。殺虫剤の問題が指摘されているヒマワリ油を排除しないのは、ダブルスタンダードだという指摘もあった。

パネラのシェイクCEOは、排除対称の添加物や成分を列挙した「ノー・ノー・リスト」を公式サイトに掲載している大きな理由は、売り上げを守るためだと語る。同社のリストは、ジョンズ・ホプキンス大学や、環境NPOのエンバイロメンタル・ワーキング・グループと天然資源保護協会、ヨーロッパ諸国の政府による研究や基準をもとに作成された。

「私は科学者ではないし、どの物質に発がん性があるとか、健康を害するといった議論に首を突っ込むつもりもない。ただ、消費者が今いちばん気になることだと考えている」

基本の食材に立ち返る

パネラはこれまで、提供する食品に450種類以上の添加物を使用していた。同社の下には多くの供給業者と、その下にも供給業者が連なっているが、彼ら業者は自分たちの製品にパネラが使用中止を決めたものが使われているかどうか、必ずしも把握していなかった。

「効率性と一貫性を高めるために添加物が増えていき、供給チェーンが長く伸びるにつれて保存料が使われるようになった」と、パネラの品質保証担当のサラ・バーネット上級部長は言う。

添加物排除のアプローチにも欠点はある。たとえば、アイスクリームやアイシングを白くする着色料として一般的な二酸化チタンを、パネラはモッツァレラチーズに使うのをやめた。ただし、チーズは時間とともに茶色くなる。

「消費者がどのような反応を示すか、まだわからない」と、バーネットは言う。

バーネットによると、サラダのドレッシングは成分の再構成が最も難しかった。ひとつには、油の種類によって粘り気と味が変わるからだ。グリークサラダのドレッシングは、使われていた香辛料を徹底的に分析した結果、基本に立ち返ることにした──レモン汁、にんにく、オレガノ、ローズマリーだ。

「これらの食材は(排除する)リストに載せる必要はない。これだけあればドレッシングが作れるのだ」

(執筆:STEPHANIE STROM、翻訳:矢羽野薫)

© 2015 New York Times News Service

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東洋経済Online



合理主義の国アメリカで添加物排除の動きが活発化しているようだ。
品質保持や見かけ、長期保存などの理由でさまざまの食品添加物を多用してきたアメリカで食品本来の安全性や素材感を重視する動きが消費者ニーズの高まりとともに原点回帰の方向に舵を切ってきたといえるだろう。

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