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肥料メーカー、バカマツタケの人工栽培成功=秋の味覚が手軽に

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© 時事通信社 完全人工栽培に初めて成功したバカマツタケ(多木化学提供)

 マツタケの近縁種で、似た香りと味がする「バカマツタケ」の完全人工栽培に肥料メーカーの多木化学(兵庫県加古川市)が成功した。同社によると、バカマツタケの完全人工栽培は世界初。生産体制が整えば、手軽にマツタケの風味を味わえるようになるかもしれないという。
 バカマツタケはブナ科の植物と共生して成長するキノコ。生える時期と場所を間違えたとの意味を込め、名付けられたという説がある。流通量は少なく店頭に並ぶことはほとんどないため、マツタケ専門業者も価格相場は把握していないという。
 バカマツタケの完全人工栽培の研究は、大学でキノコの研究をしていた研究員が約6年前から始めた。植物に共生させる方法は成功例があったが、菌床で完全人工栽培に成功したのは初めてで、季節を問わず供給できるメリットがあるという。
 多木化学はコストダウンや安定供給の方法をさらに研究し、3年後の事業化を目指す。マツタケ専門の販売業者によると、国産マツタケの価格は時期や産地などで異なるが、1キロ当たり約4万~5万円。多木化学の担当者は「マツタケより安く提供できるようにしたい」と意気込んでいる。 

時事通信社 2018/10/13 16:40


詳細は↓をCLICK
時事通信社





松茸の類縁といえど念願の完全人工栽培に成功したとは 素晴らしい!!

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1 Comments

senrryu says..."参考:"
 肥料や化学品のメーカー、多木化学は10月、マツタケの近縁種のキノコ「バカマツタケ」の完全な人工栽培に成功したと発表した。と言っても、このキノコを今まで聞いたり食べた記憶のある人はあまりいなかったのでは。これまでは天然物はスーパーなどの店頭ではほとんど流通しておらず、産地でもマツタケと混同されているケースもあったという。
 このバカマツタケ、マツタケの単なる「偽物」ではなく味や香りは本物と同等かそれ以上とされる。マツタケはいまだに人工栽培の技術が確立しておらず高級食材であり続けてきた。こちらのバカマツタケが人工的に量産できれば、ほぼ同じ味わいを季節と関係なく身近に楽しめるようになる。

多木化学が完全人工栽培に成功したバカマツタケ(同社提供)
 人工栽培の技術開発に携わった同社研究所の主任研究員、秋津教雄さんによるとバカマツタケは地域によっては「早松(さまつ)」と呼ばれる。マツタケより1カ月程早い8月下旬~9月下旬に生えてくるため、「寝ぼけて早く出てきたバカなマツタケ」という意味で呼ばれているとか。
 ちなみにマツタケの近縁種には「ニセマツタケ」「マツタケモドキ」も存在する。ただ秋津さんによるとこの2種は肝心の香りがほとんどしないなど風味で劣る。食べておいしいのはあくまで本家と「バカ」の方なのだという。
 バカマツタケはマツタケより特に香りが強めとされる。大きさは本家より少し小ぶりな傾向だが見た目はほぼ一緒。秋津さんによると天然物は道の駅など産地の店か、ネット通販くらいでしか出回っておらず、認知度も流通量も低いとみられる。
「生きた木と共生する生態」が人工栽培の壁に
 バカマツタケにはもう1つ、マツタケとの大きな違いがある。マツタケが針葉樹林のアカマツなどの根元に生えるのに対し、バカマツタケは広葉樹林であるブナ科の木の方に生える。両方とも生きている植物と共生する「菌根菌」というキノコに分類される。秋津さんによると、生きている植物から栄養をもらうという“マツタケ一族”の生態こそが、完全な人工栽培の実現を難しくしている理由だという。
キノコ育成に必要な「刺激」の条件解明
 実は、バカマツタケを巡っては奈良県森林技術センターも2月に人工栽培に成功したと発表している。ただ、こちらは人工的に培養した菌をブナ科の林に植えて増殖させたケース。秋津さんによると、多木化学が開発した技術はあくまで生きた植物を使わず人工的な環境下で発生させているため「完全」人工栽培としている。
 同社は約6年前に開発をスタートした。秋津さんによると、キノコを人工栽培するためには胞子から発芽した菌糸の塊である「菌糸体」を作り、そこからキノコの“赤ちゃん”に当たる「原基」を形成する。原基がようやく、普段口にする傘を持つキノコ(子実体)に成長する。キノコの“途中段階”では本来の味や香り、食感は望めないのだという。
 研究の比較的序盤で、バカマツタケの原基を人工的に発生させるところまでは成功した。ただ、難航したのが原基からキノコの形を形成する過程の再現だった。
 秋津さんによると、原基がキノコになるには変化を促す特定の“刺激”が必要となる。秋に多くのキノコが生えるのは気温の低下が条件だからで、雷も育成を刺激しているという研究事例もある。シイタケは水気があると生えてくる。こうした育成に必要な刺激条件は種類によってバラバラで、複数の条件を組み合わせる必要もある。
 シイタケなど現在栽培方法が確立しているキノコの多くは「腐朽菌」に分類され、腐った木に菌を植え付けて発生する。培養する条件を整えやすく栽培が容易なことから、比較的安価に流通しているという。
 ただ、バカマツタケはあくまで生きている木から栄養をもらい成長する菌根菌の一種。秋津さんによると、人工的な環境で育成するには野生で共生している植物とどのようなやりとりをしているか突き止めないと、発生に必要な条件が導き出せないという。
 ちなみにトリュフやポルチーニといった海外産キノコも生きた木と共生するタイプ。やはり完全な人工栽培方法が確立していないことから高級品として珍重されているという。秋津さんによると、菌根菌でも例外的にホンシメジは人工栽培が確立している。
3年後の商品化目指す
 今回突き止めたバカマツタケの具体的な成育条件は「企業秘密」(秋津さん)だが、4月には3カ月の培養期間を経て長さ9センチ、重さ36グラムのバカマツタケを収穫した。その後も育成に成功、秋津さんもその1本を味わってみた。「素材(の味)を重視して焼いて食べたが、香りの強い天然物と同じ味わい」(秋津さん)。
 今後、多木化学は自社生産に向けて準備を進め3年後の商品化を目指す方針だ。季節と関係なく生産できるため価格は天然のマツタケより安価になるとみられ、品質も安定し虫の混入も防げるという。

こんなマツタケ料理もバカマツタケで代わりに手軽に楽しめる日が来る?(写真はイメージ。提供:ゲッティイメージズ)
 今回の栽培成功は他のキノコの専門家からも評価の声が上がる。一般財団法人・日本きのこセンターの菌蕈研究所(鳥取市)の長谷部公三郎所長は「生きた植物無しでの菌根菌の栽培はこれまで難しいとされてきており意義がある。木から供給されている栄養を(特定して)与えることができたのではないか」と話す。「消費者にさえ受け入られれば、マツタケが欲しいなと思ったときに比較的簡単に入手できるようになるだろう」。
 秋津さんは当面、バカマツタケ生産の研究に専念するが「(この技術を)適用してマツタケの人工栽培の研究にも挑んでみたい」と意気込む。

2018.10.25 17:03 | URL | #- [edit]

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